Yak-141 Freestile ART model 1/72

航続距離や搭載兵装の少なさから思うような活躍ができずにいたYak-38フォージャーに変わるVTOL機として開発がスタートしたのがYak-141です。
1971年に開発はスタートしたものの、実質的には1970年代末の事。
1989年にはホバリングテストも成功して、順調にいけばMig-29に匹敵するほどの性能を発揮できるはずでした。
リフトエンジンをコクピット後方に搭載する形はYak-38と変わりませんが、メインエンジンはアフターバーナー付き、コクピットはヘルメットマウントディスプレイにも対応すべく開発され
最先端技術を持つVTOL機になるはずでした。
しかしながら不運にもソ連崩壊、財政難などによって開発は中止。
搭載予定だったキエフ級空母も退役してしまい、新たな空母建造など夢の話。
行き場をなくしたYak-141でしたが、その可変ノズル機構は後にアメリカに売却され、現在のF−35のノズルシステムのベースとなっています。


キットはARTモデルの製品。
このメーカー、比較的最近出てきた新しいメーカーですが、大抵なにかしらのレジンパーツを入れてくれるのが嬉しいです。
このキットにはシート、排気ノズルがレジンパーツとして入っています。
機体は機首部分と胴体部分を別々に組んでドッキングさせる方式で、胴体側は見事な箱組み方式。
成形自体は簡易なので各パーツは基本的にイモ付けとなります。
箱組みの胴体はそれぞれプラ角材などで補強しておくと安心でしょう。
垂直尾翼は金属線を埋め込んでしっかりと接着してやれば不安も解消します。
キャノピーの透明度もなかなか良く、フィッティングも良好です。
作例では全体にリベットを打っています。オリジナルには全くと言って良いほどリベットは入っていないので。
独特な機体形状で後から見ると不恰好ですが、機首側などはアカ抜けていてカッコイイです。
製作難易度も高くはないのでオススメできる良いキットだと思います♪



















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