Su-30MK FRANKER F2 ACADEMY 1/48


Su-30は元々、防空軍向けの長距離迎撃機として開発され1988年に試作1号機(Su-27PU)が初飛行しました。
Su-27をベースに開発されたこの機体は量産化に伴ってSu-30と改名されインドでもライセンス生産がされています。
このSu-30ファミリーもバリエーションが豊富で、輸出型の分類まで含めると13もの形式名があり
一見しただけではなかなかどのタイプか判断が難しいのがやっかいです。
ただし、Su-30M2においてはカナードとTVC(可変ノズル)を装備しているタイプなのですぐ判別可能です。
このMKは複座多用途戦術機型となり、早い話がマルチロール化されたタイプとなります。


キットはアカデミーのSu-27UBがベースになっていて、印象としては「メーカー純正改造キット」と言った雰囲気もあります。
Su-27UBとの違いを新規パーツでカバーしていくといった構成になっており、一部武装を含めたそれらのパーツが新規に追加されました。
また、シートも新たに金型を変更したものがセットされています。
Su-30MKになって追加された空中給油プローブ、オフセットしたIRSTのある機首部分は自身で切断して追加パーツを取り付けする必要があります。
パネルラインに沿って機体を切断すれば概ね問題ないはずですが、心配であれば機体下面パーツとのフィッティングなども確認しながら作業すれば良いでしょう。
インテーク横にあるアンテナも切り飛ばして不要なモールド等を埋める必要があります。
厳密に言えば主翼など含めパネルラインなどもSu-27UBとは違いがあるため、それらを全て盛り込もうと思うとかなりの作業量になってしまいます。
また、このキットの最大の問題点としては垂直尾翼が「Su-27UBのままである」ということでしょう。
MKでは全般的に異なる設計の垂直尾翼を採用しているため、この部分だけパーツを用意しなかったアカデミーの意図がよくわかりません。
この垂直尾翼を再現するにはオリジナルパーツを改造するか、ウルフパックから発売されているアップデートセットを使用するかの選択ですが
今回はウルフパックのパーツをチョイス。
ただしこのパーツ、アウトラインはSu-30MKになっていて良いのですがパネルラインなどのリサーチがイマイチで実機とは異なる部分が結構あります。
資料がなかったとしたらせめてトランペッターの1/32キットを参考にすれば良かったのに、と思います。
レジンパーツ故、モールドの追加等が難しいこともあり、今回はそのまま使う事にしました。
アイリスさん、是非垂直尾翼をリリースしてください・・・。
なお、脚庫内部のパーツもセットされていますがすでに機体上下を接着済みだったのでそれらは未使用です。

シートは新規金型で用意されており、Su-27の時に比べたら格段にディテールは良くなっています。
しかしながら幅が広く見えたりすることやシートベルトのモールドがいささか中途半端で使う気になれず、こちらもウルフパックのシートに交換しました。
取り付けにあたってはそのままだと前席側の高さが明らかに低すぎるので、プラ板で嵩上げして調節しています。
なお、キットのシートと全高はほぼ変わらないのでどちらを使っても嵩上げは必要でしょう。

ノズルはアイリスのSu-27用に交換しています。
キットパーツに比べると効果絶大なのでこれは是非使いたいパーツです。

武装は新規で用意されているものをメインに使っています。
インテーク下のKh-31クリプトンが凄味を出していて良い雰囲気になります。
ちなみにこのクリプトン、発射後は本体ロケットでマッハ1.8に加速。その後4本のラムジェットエンジンでマッハ4.5に加速するというバケモノ。
対地(レーダー)、対艦型があり対空型も開発中だそうです。
その他ではR-77、R-73、R-27を取り付け。
翼端にはソルブツヤECMポットの組み合わせとしています。
従来パーツのR-27はフィンの厚みが気になりますが、拘るならば自作するか削るなどしたほうが良いでしょう。
また近日エデュアルドのパーツ部門であるブラッシンからR-27がリリースになります、そちらは最高のディテールを持つパーツなのでそれをチョイスするテもあります。

マーキングはスホーイのデモンストレーターカラー2種と中国空軍の3種から選択となります。
やはりブルー系迷彩のタイプから製作しましたが、キットインストで明らかな間違いが1箇所あります。
パッケージ完成見本写真でわかりますが、一番濃いブルーで塗られた部分(インストではブライトブルー)は実際はグレーです。
指定色で塗ってしまうと全然雰囲気の異なる機体になってしまうのでご注意を。
またスラット前縁部分などにホワイトの部分などがありますが、インストでの指示は何も無いので写真を参考に塗装すると良いでしょう。
色々と手間がかかりますが、完成時の雰囲気は良いです。
細部についてはキット図面などでは明らかに不足しているので、ネットで実機写真を検索しまくってリサーチしましょう!




















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