MiG-31BM Foxhound AMK


高高度迎撃戦闘機として長く活躍してきたMiG-25に代わる機体として開発されたのがMiG-31でした。
登場した当初はその外観から単純なMiG-25の改良版として見られましたが、実際には基本設計の大半を新しくし
構造材もチタンやアルミ合金を多用するなどした他、戦闘機として世界初のフェイズドアレイレーダー搭載機となりました。

アバンギャルドモデルから発売された製品を月刊モデルアート誌向け作例として制作しました。
本キットは従来の飛行機キットの常識をあらゆる面で覆すパーツ構成で、その高い金型精度も相まって大変作りやすく、
なおかつ高い剛性感をも併せ持つ素晴らしいキットです。
コックピットの収まる胴体はなんと一体成型で、組み上げたコックピットを後方から差し込むという斬新な設計となっています。
主翼は左右連結となり、胴体に隠れる部分は桁構造となっているため正確な角度に加え、強度確保も両立させています。
また、垂直尾翼も直下の胴体側面と一体化することで左右が正確な角度で組みあがるよう配慮されています。

複雑な脚構造も巧みなパーツ分割によって数の多い構成ながらもパチピタで決まります。
インテークも脚庫側モールドが施され、非常に立体感のある素晴らしいものとなっています。
ストレートに組むだけで必要かつ十分な内容のキットと言えますし、ヘタに手を入れない方がこのキットの良さを味わえると思います。
説明書内で数か所記載漏れがあったり、計器盤メーター類のデカールが無い等はありますが
全体のキットクオリティーからすれば些細な事でしかない、という印象です。
同社のキットは今後も目が離せないと思います。















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