MiG-29 Fulcrum 9-13 1/48 G.W.H


9-12で量産化されはじめてから、最初の発展型となるのが9-13となります。
ですが実際の所、コクピット後方の燃料タンクスペースを拡大したのみという内容でした。
9-13で本格的と言えるモデファイは9-13Sと呼ばれるタイプからで、レーダー換装や電子機器のアップグレードが行われています。
その後、MiG-29M(9-15)においては4重フライバイワイヤにグラスコックピットなど先進的機体として開発が始まりますが残念ながらソ連崩壊による
財政難の為開発中止となってしまいました。
その後、インド海軍向けとして上記9-15をベースとした機体が採用され、MiG-29K(9-41)として2008年から引渡しがはじまりました。
また、新生ロシアになってから中止になった9-15規格を既存の機体に適応させるアップグレードを施した機体がMiG-29SMT(9-17)として配備、輸出が始まっています。

グレートウォールホビーのシリーズ第2弾となる9-13です。
このキットでは背面の燃料タンク拡大に伴うアウトラインの変化に伴っての機体上面新規パーツが目を引きますが、実は他にも細かい部分で金型改修がされています。
9-12と共通パーツであるエンジンナセルの小さな補助インテークは、以前はナセル側と一体成型だったものが別パーツ化されていたり、胴体下面パーツや図面の塗装指示等が改善されての発売となっています。
このキットの開発・監修に携わったMao氏によれば、9-12も金型改修をしているそうですので、このページを作っている時点で発売予定の9-12初期型にはその改修内容が反映されているはずです。

とは言え、説明書内容にはチョコチョコとしたエラーも見受けられ、塗料番号やパーツ番号などにそれらが見受けられます。
製作している中で「?」と感じた部分はしっかり自身で確認したほうが無難な事もあるので、これはこのキットに限らず要注意です。
一番マズいと感じた部分は機体の塗装で、迷彩塗装の濃い色側である「80% C325 + 20% C320」の表記です。
実際にこの色で作った色は、実機とは似ても似つかない淡いグリーンのような色となってしまいます。
これは明らかに「C325」ベースではないと思い、原稿から印刷物へ編集段階でのエラーを疑いました。
数字の入力ミスや並び間違いを踏まえ、色をチェックしていくと「C335」が目にとまったので早速試したところ、やはりこれが正解のようでした。
つまり正しくは「80% C335 + 20% C320」という事です。

組み立てそのものは先に製作した9-12と変わらず、全体のモールドを軽く彫り増ししたり、エンジンナセルパーツのスリ合わせや胴体後部の補強桁入れ等を行っています。
また、脚にはブレーキラインを追加しておきました。

デカールはGSRの軟化剤を使い、モールドに馴染むように気を使いながら貼っていきます。
ラダーがロシア国旗の3色パターンを選択するなら、ここは塗装で仕上げる事をオススメします。
デカールの質の理由から、ラダーのアクチュエーターロッドにあたるディテールには追従しきれないはずです。
その他は細かなコーションもあるので、根気良く貼っていきましょう。
全てのデカールを貼ってから、パネルライン等にシャドーを入れて、ツヤ消しクリアーにてオーバーコートしてフィニッシュ。





ICMの製品を使ってロシア空軍基地のベースを作ってあったものを使用して撮影しました。



機体上の補助インテークをオープン、メインインテークはFOD作動状態で製作しています。






















シリーズ第3弾はコレだ!

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