MiG-1.44 ZVEZDA  1/72


第5世代戦闘機開発において選定され、1989年から開発が始まったMiG-1.44は1995年の初飛行を目指していました。
ところが途中でソ連崩壊や、財政難の影響からプランそのものが停滞してしまいます。
新生ロシアが計画を引き継ぐ形をとるものの、MFIと呼ばれる多機能前線戦闘機開発は結局中止となってしまいました。
表舞台に出ることなく終わると思われた1997年、ライバルであるスホーイ社が突然Su-47ベルクートを初飛行させると
たまらずMiGも翌年12月に1.44を公式公開、2000年2月に初飛行を行うという異例の展開となります。
しかしながらその後はベルクート共々、解決しない財政問題などのおかげで量産化されることはなく、デモンストレーターという立場で終わってしまいます。
その後再開された第5世代戦闘機開発ではスホーイ社のPAK-FAに選定が決まったこともあり、MiGは一層厳しい状況となってしまいます。


作例はズベズタの1/72を製作しました。
この機体はあと、レベルの1/144があったはずですがそれ以外は皆無のはずで貴重なキットの一つと言えるのかもしれません。
キットクオリティは概ね良好で、近年の作りやすいズベズタクオリティーと言えるでしょう。
大きなインテークを胴体下に設置する形状から機首部分と胴体部分は別々となっており、一見難しそうに感じるかもしれませんが
パーツ同士の合い等、精度が良いので大きな問題はおきないかと思います。
無尾翼デルタという機体でありながら、フランカー等と変わらない大型機であるため実機写真等を見るとやはり「間延び」している感が出ています。
キットパーツを見てみると組説にプリントされている図面に対してパネルラインが少ないようです。
主翼上下は特に顕著に感じる部分でしたので、パネルラインの追加を行いました。
また、機首部分も一部リベットを追加したりしています。
実機にそういったシーンが無かったので仕方ないのですが、兵装は一切付属しません。
代わり、という訳でもないと思いますが出来の良いパイロットが付属してきます。
また、飛行姿勢で展示できるようスタンドが付属するのもズベズタならではでしょう。
なお、脚は非常に良く出来ており、ディテールが細かく再現されています。

塗装はモデルマスターで指示が出ていますが、全てクレオス中心に塗装しています。
実機はなんとも言い難い色味で塗装されていますので、写真を元に調色することにしました。
機体上面のグレーはC11にC131を少し足したもの、下面のブルーはC118に少量のホワイト。
機首や翼端の濃いグレーはC305となっています。

マーキングは公開時の物と、その後変更されて144の機番を付けたものが付属しています。
ベグモトのデカールと同様、ソフターの塗りっぱなしは避けた方が良いのでご注意を。













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