MITUBISHI F-2A( AC MEET 2009 3SQ ) HASEGAWA 1/72

今年2011年、F−2は最終量産機を航空自衛隊に納入してその生産に幕を下ろしました。
開発から紆余曲折あり、調達機数も削減されるという近年としては苦労機となってしまいました。
しかしながらこの機体を開発して生産した国内の航空産業にとっては貴重な経験となったことに変わりなく、新たな機体や違うカテゴリへの技術反映も可能となることでしょう。
いざ完成してみればアメリカの政治的圧力で製造が決まったとも言われるF-2は、そのアメリカでさえ想像以上の性能を持った機体として生産された訳で
実際の運動性能などから見ても決して駄作機などではないことが伺えます。
JDAMの運用や、空戦能力向上計画も予定されているため、マルチロールファイターとして今後どのような発展を遂げるのかにも興味が沸きます。

キットは2機セットの限定品となります。
丁寧な金型のおかげで非常にパーツ精度も高く、発売からそれなりに時間が経ちますがパーツ状態は大変良好です。
強いて言えばキャノピー(単座)の歪みがやや強いので、内部が結構歪んで見えてしまうということでしょうか。
製作するにあたって特に注意するべき大きな部分はありませんが、胴体上にXF-2の名残りであるアンテナ取り付け用の穴があるので、伸ばしランナー等で埋めてやることくらいです。
作例ではシートにベルトやキャノピーブレーカーを追加、放電柵をテグスで作り直す程度で仕上げています。
機体のブルーは特に明るい方の色目について色々と言われていますが、キット指定色でも全然問題はありません。
実機の製造ラインの横で仕事をしていた立場ですし、基地祭では運用され使い込まれた機体を何度も見ているのでそれらの雰囲気はイメージできます。
ちなみにモデルアート誌の2011/4月号、P25の記事が最も参考になると思います。
実機のF−15などでもFS307、FS308そのままの色というわけでもないので退色や焼けなどで色味に変化があるのは当然の事です。
F−2だけ色についてあれこれ言うのもおかしな話だなと思ってしまいます。















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