工具( 良い工具は未熟な技量を補ってもくれる。が、頼りすぎたりはまってはいけない )

当たり前のことですが、キットを作る上で工具は欠かせない物です。
それは基本的に絶対的必要性のあるものが優先されますが、それはニッパー、カッターなど
あって当たり前、と言えるような物が中心になります。
そのような従来からプラモデル用として用意されてきた工具以外にも最近ではさまざまなメーカーから
便利な工具類が多数発売されるようになってきました。
それらを使えば比較的容易にパーツの加工や仕上げを行う事ができたり、ワンランク上の作品に仕上げる事もできたりします。

例えて言うならBNCタガネやハイパーカットソーなどの刃物類工具が代表的とも言えるかもしれません。
私もタガネは1種類のみ持っていますが、基本的に従来から存在する工具で製作するようにしています。
その理由はそれらのある意味「特殊工具」を発売しているメーカーは小さな企業も多かったり、
特殊な製造方法や材料をとって作られるような物があるが故に「市場から消える可能性」が大手よりも高いという事があります。
中には職人さんの長年の経験から得た技術という人的加工技術を要するものすら存在します。
仮にその便利さに頼り切ってしまうと、その工具が手に入らなくなった時に困るのは自分自身であるという事がネックです。
その製品が市場にあるうちに十分ストックをしておけば、仮にその製品がなくなってもそれに代わる新しい物が発売されるまで繋ぎとめることはできますが
得てしてそれら工具はそこそこの金額設定になっているのが常ですし、そんな工具ばかりに予算を割く訳にもいきません。
もちろんある程度の規模の企業であっても安心はできません。

近年で私が最も困惑したのが「モデラーズ」の消滅でした。
同社のハイテクマスキングテープは私自身スジ彫りのガイドに愛用していた商品だったので、それが入手できなくなった時は
代替品を探すのに大変な苦労をしました。
実際それに匹敵するような製品はまったく見つからず、再販された時の嬉しさと安堵感は今でも忘れられません。
また、それ以外では一時期マスキングゾルが消えそうになった時期がありましたが、その時も私の周りではちょっとした騒ぎになっていました。

そんな経験からも、切る、削る、磨くなどと言った基本的な作業に使う工具や資材はいつでも入手できる物で済ませるようにしています。
どうしても既存工具では無理、という場面に遭遇した時だけに便利工具を検討するというスタイルです。
既存の工具も色々と工夫することでクセや使い方を体得できたりしますし、工作力も身に付きます。
工具の扱いというスキルを学ぶという意味でも、今一度既存の工具類を熟知してみるのも良いのではないでしょうか。

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