接着面の処理 ( 接着後何日も待てるか! )

背景色がいきなり変わってびっくりしませんでしたか?w
プラモデルの製作において接着剤でパーツ同士をくっつけるという作業は避けて通れないものです。
通常、接着したらその合わせ目にパテを盛り付けたりしてペーパーを当てたりして仕上げるのですが、接着がちゃんと乾くまで数日と言われています。
プラモデル用接着剤は塗った面が溶けることでプラ同士を溶着させるわけで、極端な言い方をすれば乾くまではドロドロなわけです。
溶けた接着面から溶剤が抜けると、少なからずそこはヒケたりするわけですがその程度はマチマチです。
やっと数日かけて乾燥し、今度はパテを盛ってまた乾燥させます。
最近では紫外線で硬化するものも出てきているのでさほど時間を必要としなくなりました。が、多少は必要。
先に触れたように、1/72を3〜4日で作る私は1箇所の接着が乾く数日など待っていられません。
待つのダイッキライですし、そんな時間ができるからお手つきだらけにもなっちゃうと思います。(それはそれでいいじゃないか、というご意見もあります)



まずAの図。
普通、こんな左右を接着する必要がある場合、中央矢印の面に接着剤を塗ってくっつけます。




ちょっと極端ですが、接着面は図のように溶け合ってくっつくわけです。




乾燥して溶剤が揮発すると、接着面がヒケたりすることがあります。
そこにパテを盛って、ペーパーで均して最終的に合わせ目を消したりします。
あえて大量に接着剤を塗って、接着面からハミ出させてそれをパテ代わりにするというのもありますね(ムニュ付け)
しかしパテ盛りは回避できても接着そのものが乾燥するまでの時間は必要です。

そこで私はこのパターンで接着します。
まずパーツの接着面の片方を面取りします。(どれだけ精度の良いパーツだったとしても)
面取りをしたパーツにだけ接着剤を塗ります。
パーツ同士をくっつけたらすかさず瞬着を充填し、硬化促進スプレーをひと吹きします。
ほんの数秒待ったらすぐさま合わせ目処理開始。
といった具合です。
ここでのポイントはあくまでパーツ同士は普通の接着剤で行う事。
プラそのものを溶かしてくっつける方が明らかに丈夫だからです。
瞬着はあくまでパテ代わり。
瞬着のメリットは、ヒケない事や後からスジ彫りする時にパテのように欠けたりしないこと。
が主なメリットです。
接着面の厚みがあまり無い場合などは裏からも瞬着で固める場合があります。
また、場合によっては補強としても有効なので上手に活用すればこれだけでかなりのスピードアップになります。
パーツの精度がどれだけ高くても、接着するだけで合わせ目が消えるということはないので結局なんらかの処理は必要になります。
だったらパーツ精度よりも接着後の処理速度を上げた方が得策ではないかと思ったワケです。
また、瞬着は高価な物は使いません。もったいない。
100円ショップで買えるもので十分役に立ちます。
ちなみに面取りもカッターの刃を立てて削る方法で十分です。

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