Su-35S SUPER FRANKER HASEGAWA


2007年のMAKSエアショーにおいて正式発表されたSU-35SはそれまでのフランカーシリーズのSu-30と、
次世代ステルス機であるT-50(PAK-FA)の中間に位置する機体として2005年から開発が始まった機体です。
当初Su-35というネーミングが付けられたSu-27Mはカナード翼が付いた機体でしたが、
可変排気ノズルやCCV等のFCSが格段に進歩したおかげで、従来のフランカー系の基本スタイルと同様の外観となりました。
それと同時に機体構造強化、電波吸収素材などの多用によって第4世代+として優れた性能を持つ機体となりました。
また、同機はT-50のテストベットという位置づけもあり、各種テストや性能評価にも使われています。
本国では2020年までに最大200機の配備を目指してる機体です。


ハセガワからSu-33Dに続く現用ロシア戦闘機のキット化は発売間隔もさほどないタイミングで新製品を迎えることになりました。
作品は月刊モデルグラフィックス2014/10号に掲載したものです。
製作内容については誌面をご確認いただければと思いますが、特筆すべきはやはり塗装でしょう。
作例の塗装パターンはキット図面に基づいていますが、その指定色を使うと全体の色味が濃くなってしまい実機の印象とは異なる感覚を覚えます。
そのため各色を調色して写真と見比べながら近づけていくようにしています。
このキットの特徴として前作であるSu-33の武装やキャノピーをそのまま使うキット構成ですが、武装においてはR-77ミサイル用パイロンが付属しないことや
HUDの形状が異なることがこのキットのウィークポイントです。
細部の形状やパネルラインにもいくつか実機と異なる部分がありますが、よほど拘りがない限り修正する必要性はないレベルかと思います。
ほぼ実機の画像から情報を得てキット化しているはずなので、マニアックな細部まで突っ込みを入れてダメ出しするのは少々ナンセンスかもしれません。
膨大な種類のキットの中で、正確度100%の内容を持つキットなど皆無なのですから。
むしろ国内メーカーがどこよりも先に最新のロシア製戦闘機をキット化してくれたことを賞賛しても良いと思います。
ハセガワさんには今後も良い刺激を頂きたいと思います。
















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