EA-6B PROWLER VAQ-135 BLACK RAVENS  HASEGAWA


1971年1月、それまでのEA-6Aに代わる機体としてプラウラーの部隊配備が始まりました。
それまでのEA-6Aは元々攻撃機であったイントルーダーからの派生型で、電子妨害・偵察・防空網制圧などに使用されてきました。
プラウラーもそれに準じた機体ですが、乗員を2名から4名に増員してより高度なミッション遂行能力が与えられ、能力向上のICAPなどを経て
運用においては実に40年以上という長寿を成し遂げた機体です。
近年においてはその役目を徐々にEA-18Gグラウラーに移し、長かった歴史に終止符が打たれつつあります。

キットは限定版として発売された物で、カルトグラフの上質なデカールが付属します。
収録マーキングはパッケージのVAQ-135の他にVAQ-138イエロージャケッツCAG機が付属しています。
機体パーツは定番品にもなっているパーツのみで構成されており、特別パーツなどはありません。
機体の製作としては実機の改修に伴って新設されたり移設された胴体各部のアンテナが主な追加工作となります。
基本設計がいささか古めのキットであるため、コクピットのシートなどのディテールにいささか物足りなさを感じてしまいます。
シートだけであればアイリスからパーツが発売されていますし、ICAP2後期型のコクピットセットまでなら同社製品を組み込む事で見違えるコクピットになるでしょう。

作例では純粋にマーキングを楽しむという方向性で製作しているため、それらコクピットなども全てキットオリジナルで製作しています。
完成してしまえば鯱のような丸くチャーミングな機首がとても愛らしいプラウラーになってくれます。
とは言え実機はとんでもないジャミング能力を持ち合わせており、電子妨害でジャミングをかけると乗員は
ヘルメットを被っていても髪の毛が逆立つのがわかる、という話も聞いたことがあります。
本当か嘘かはわかりませんが、そんな機体であっても不思議ではないような気がします。
何はともあれ、40年以上の長き現役お疲れ様でした!と労いたいですね。








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